「カッコよさ」より「伝わりやすさ」が重要
ウェブサイト(ホームページ)でもECサイトでも、多くのサイト上部(ヘッダー)にメニューやナビゲーションを設置しているでしょう。
パソコンだと横並びになっていたり、スマートフォンでみると三本線(ハンバーガーメニュー)を展開すると縦に並んでいたりしますね。
こうしたメニューには、それぞれ各ページに移動するためのリンクが設定されているわけですが、その「表記」について考えていきましょう。
明確な理由がなければ日本語にすべし
メニュー(ナビゲーション)の表記に関しては、大きく日本語と英語のどちらかに分かれるケースが多いでしょう。
何か余程の理由や明確な根拠がない限り、日本語に設定することを強くオススメします。
訪問者に対して伝わりやすいのは?
サイトの種類(業種)によってどのような訪問者の属性が多いかは異なりますが、日本国内で日本人向けに提供しているサービスや商品であれば、日本語が最も伝わりやすいといえるでしょう。
実際、サイトに掲載しているコンテンツ(画像や文章)は日本語ではないでしょうか?
なのに、なぜかメニューだけ英語というサイトが珍しくありません。
コンテンツが日本語のみなのであれば、メニューも日本語にするのが伝わりやすいのは至極真っ当な考えです。
訪問者が求めるのはカッコよさではない
では、訪問者がウェブサイト(ホームページ)に求めるものは何でしょうか?
基本的には何らかの情報であるケースがほとんどであり、「カッコよさ」を求めてアクセスする人はほぼいないと考えていいでしょう。
一方、前述の通りメニューを英語にするのは恐らく「カッコいいから」という理由で採用するケースが多いのではないでしょうか。
もちろんサイト全体のデザインや会社(あるいはブランド)自体の世界観といった「ブランディング」の観点から英語表記を積極的に使った方が合うケースもあります。
それはそれで会社やブランドとして明確な理由があるといえますので、それ以上否定することはできません。
しかし、もしいま英語表記を使っている理由が「何となくカッコいいから」であれば、日本語に変更するのをオススメします。
制作会社に提案された場合は要注意
もし、いまメニューを英語表記しているとして、その理由が「制作会社に提案(オススメ)されたから」というケースもあるでしょう。
制作会社がどこまで関与するかはそれぞれですが、もし会社やブランド全体のブランディングにも関わっており、トータルで提案・プロデュースしている中での英語表記採用なら納得できます。
一方、もし制作会社側からも「英語の方がカッコいいですよ!」という程度の軽いノリで採用されているなら考え物です。
ある程度のアクセスがあれば、クリック率を中心に実際の利用状況が分析できます。
もし英語表記でも問題なく利用されているようであればいいですが、同じリンク先でメニューとは別のボタンがよくクリックされている、といった状況であれば英語表記が敬遠されている可能性は仮説として考えられます。
訪問者のことを最優先に考える
サイトの使いやすさ、見やすさ、そして内容の伝わりやすさはすべて訪問者のことを最優先に考えるべきです。
今回はメニューの英語表記について触れましたが、他にも過剰な装飾や過剰に動くアニメーション、勝手に再生される動画コンテンツなども十分に配慮が必要です。
特に動きの多いアニメーション(スクロールするとニョロニョロ出てきたり、マウスの上にボタンを乗せると過剰に動いたりなど)は訪問者の行動をかえって邪魔する可能性があります。
邪魔するのも問題ですが、最悪の場合、訪問者はやりたいことや見つけたい情報が見つけられず、諦めて離脱することもあり得ます。
「そこまでは考え過ぎじゃないか」と思われるかもしれませんが、特に画面が小さいスマートフォンでのアクセスが主流になっている昨今、見た目よりもシンプルな操作性、視認性の方が好まれる傾向にもあります。
カッコいいサイト作りは自己満足、運営者のエゴです。
実際に利用するユーザー、訪問者のことを最優先に考え、設計、実装するのが理想的です。
頭ではわかっていても、意外と実行できていないケースもあるでしょう。
もし、メニューに英語表記を採用している場合、今一度、なぜ英語なのか?を考えてみてもいいでしょう。
またこれから制作する場合には日本語と英語どちらにすべきか、検討して採用してみてください。
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