自画自賛だけじゃない説得力
会社や店舗の商品・サービスをウェブサイト(ホームページ)に掲載する際、基本的には自分たちで考えた情報を掲載します。
自分たちだからこそ言えること、伝えられることもたくさんあるのは間違いありません。
一方で、情報の受け手(=サイト訪問者)としては良いことばかり書いてあっても「本当なの?」と疑う気持ちも出てきてしまいます。
特に直接目に見えないサービスや、口にしてみないと分からない味などは、どうしても伝えられる情報に限界があります。
そこで活用したいのが実際にサービスを導入して活用している事例や成果になった実績、あるいは実際に使ったり試したことがあるお客様の声です。
サービス関連に相性がいいのは「事例」
私たちが展開するサクッとホームページもそうですが、ITサービスやツール関連と相性がいいのはお客様の「導入事例」です。
例えば、一口にホームページといってもデザイン、コンテンツ量、掲載する写真や動画、強みや訴求ポイントなど様々です。
会計の事務処理を効率化するためのソフト(ツール)の場合、導入する会社がどういった課題を抱えており、それがツールの導入でどう変わったのか、も現場によってそれぞれです。
こうした個々の課題と、それを解決した事例は導入を検討する事業者にとって参考になります。
もちろん詳細は実際に自社のケースに合わせた打ち合わせが必要ですが、無いよりあったほうが参考にはなるでしょう。
数字と相性がいいのは「実績」
例えば私たちが別事業で取り組んでいるECサイトの構築事業において、Shopify(ショッピファイ)というサービスを導入した場合のECサイト売上の変化や増加は数字が伴うため「実績」として相性がいいといえます。
他にもマーケティング関連ツールなら、その導入前後で例えばサイトへのアクセス数がどう変わったか、それによって売上にどの程度影響を与えたか、こうした数字の変化も実績になります。
飲食店であれば、例えばある地域に特化した出店に注力して「○○エリアの出店数は〇店舗でナンバーワン!」といった訴求ができるのも立派な実績です。
注目を集めるお客様の声(UGC)
事例や実績は割とBtoB事業と相性がいい傾向にありますが、お客様の声はBtoCでもBtoBでも採用しやすいコンテンツといえます。
特にBtoCの場合、お客様は文字通りお客様(一般消費者)のため、よりリアルな声を集めることが可能です。
最近では、こうしたお客様の声をUGC(User Generated Contents)=ユーザー生成コンテンツと呼ばれ注目されています。
UGCは「ユーザーが生成した」コンテンツのため、従来のようなサイト内にある「口コミ」以外にも多種多様です。
特に口コミは某大手サイトで操作されていたことも発覚しており、口コミへの信頼性には疑問視される風潮もあります(自社サイト内の口コミは運営者側で管理可能なため)。
一方、昨今注目されているUGCは、例えばInstagram、Twitter、YouTubeといった、お客様自身が運営管理しているSNSでの発信が重要視される傾向にあります。
こうしたSNSでの発信は当然ですが企業側で操作することはできません。
良い商品やサービスは良い方向に拡散(いわゆるバズる)されますが、逆も然り。
悪い方向に拡散(いわゆる炎上)されると会社や事業へのダメージも計り知れない時代になっています。
その分だけ危機管理も重要ですが、本当に良い商品やサービスを提供している自負があれば活用しない手はありません。
説得力のバランス
事例や実績、お客様の声が重要なのは説得力の底上げです。
いくら自社の商品やサービスを自分たちで素晴らしいと訴求し続けても説得力に欠けるもの。
かといって、事例や実績も多ければいいというわけではありません。
もちろん多ければ多いほど、その商品やサービスを導入したり、実際に使っている人(企業)が多い裏付けになるので信頼性は増します。
とはいえ、実際「自分にとってどうなんだろう」という観点も忘れてはいけません。
そういった意味で説得力にもバランスが重要。
自分たちだからこそ言える強みやポイントと、第三者だからこそ言えることをバランスよく採用するのがオススメです。
特に、第三者の声とて良いことばかり採用しては逆効果のため、あえて批判的な内容や課題とも言える内容を採用することも重要です。
何事も100%完璧というのは難しいもの。
あえて自分たちの弱みや課題も採用するからこそ現実味があり、導入や購買につながる可能性はあります。
相手も人間、こちらも人間です。
合う合わないは必ずあるでしょうから、そのバランスを鑑みてコンテンツを作り上げていくといいでしょう。
余談
弊社もあまり事例や実績を積極的に掲載できていないので、自戒の念を込めて執筆いたしました。
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